昭和の風景(団地の子供たち)

南北の通路 奥には中野駅ホームが見える（中野住宅居住者様提供）

入居者は 30 代の夫婦に子供2人の家族が大半で、子供が遊びまわっていました。
当時からお住いの方のお話によると、部屋で子どもが騒ぐので下の階に住むおばあさんに謝りに行くと、「子どもは元気がないと困る。気にしないでいいですよ」といつも言ってくれるなどおおらかな雰囲気があったそうです。また子供たちがいたずらをすると住民同士で自分家の子でなくても叱り、お互いに面倒をみる関係ができていました。

子供たちのお気に入りは、6,7号棟前の南北の通路。ここはいつもの遊び場だけでなく運動会を開いてかけっこや綱引きをしたり、町内会のお神輿がやって来たり、交通安全教室もおこなわれました。通路南側にあったロータリーは子供だけでなく夕方になると大人たちが集まっておしゃべりしていました。また屋上も格好の遊び場でしたが、ある時屋上から子供が落ちて鍵が掛けられるようになったそうです。大雪が降ったらスキーやソリで遊んだそうです。

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