JKK東京 求人

S.M.

住宅計画部 建設推進課 土木係
(※令和元年度当時)
2015年入社

Q. 社内コンペで最優秀賞を獲得されたそうですね。

入社1年目で担当した、町田木曽住宅の遊園施設改修で最優秀賞をいただきました。
この団地は約4300戸を有し、当公社でも最大規模の物件です。築50年近くが経過し、老朽化が目立ってきたところで、遊園施設の改修工事が計画されました。
工事に先立っての現地調査では、舗装の一部がはがれ、ガタガタになっていることが判明。この状態では高齢者がつまずいて怪我をする恐れがあります。また、木々は鬱蒼としていて、日中でも薄暗く、中央にある広場も、ほとんど利用者がいない状況でした。外出の少ない高齢の方が多いこの団地で、多くの人が外に出るきっかけとなるような施設に改修しよう。それがこの工事の設計コンセプトになりました。


「居住者のため」という軸を大切に



Q. どのような提案をしたのですか。

多くの人が集まる場とはどんなものだろうかと、自分なりに考え抜き、「外に出る楽しさと健康へのメリット」を得られる施設を目指しました。
まず、不要な樹木を整理し、舗装なども新しくすることで、明るく開放感のある雰囲気づくりを目指しました。そして、広場の外周にランニングとウォーキングのできるコースを2種類設けることで、健康増進が期待できる施設にしたのです。ランニングコースは赤色で舗装し、運動の目安になるように時計と距離表示を設置。ストレッチができる健康遊具も新設しました。

改修後には、明るい雰囲気になったことで、多くの人がランニング、ウォーキングをする姿が見られるようになりました。下校時間には、子どもたちが走り回るようになり、改修前には考えられなかったような賑わいが生まれました。さらに、町田市の地域情報サイトに取り上げられ、一時期ちょっとした話題にもなるほどでした。
提案が通るまでは、上司や関連部署から指摘を受けてはやり直すこともありました。しかし、指示を鵜呑みにするのではなくて、自分の提案の方が、居住者の方のためになると感じたときには、主張することもありました。例えば、ウォーキングコースはあえて蛇行する設計にしていました。これは街路の樹木や花を楽しみながら、歩行距離を稼げるための工夫だったので、譲るべきではないと考えました。「居住者のため」というブレない軸があったからこそ、多くの人が集まる施設をつくることができ、結果として賞をいただけたのかもしれません。
今後も良い意味で頑固に、持ち前の粘り強さを活かしてさまざまな経験を積んでいきたいですね。

次代の暮らしをカタチづくる。
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