報道発表
【JKK東京×東京都×株式会社リコー×リコージャパン株式会社】
ペロブスカイト太陽電池の有効性実装検証を 「コーシャハイム向原」でスタート
東京都住宅供給公社
JKK東京は、脱炭素社会の実現に向けて、東京都、株式会社リコー(以下「リコー」)及びリコージャパン株式会社(以下「リコージャパン」)と令和6年3月15日(金曜日)に連携協定を締結しました。
本締結に基づき、板橋区のJKK住宅※1「コーシャハイム向原」において「ペロブスカイト太陽電池を搭載した環境センサー及びCO2センサー※2」を設置し、当該電池の有効性実装検証をスタートすることとしました。
ペロブスカイト太陽電池は、太陽光のエネルギーを直接電気に変換して利用できる電池で、軽くて薄く曲げに強く、低コスト化を見込むことができる等の特徴があるため、開発が急速に進んでいます。
JKKは、当該電池の検証を支援し、JKK住宅におけるペロブスカイト太陽電池の活用を加速できるよう努めて参ります。
※1 JKKが建設・管理する一般賃貸住宅
※2 温度、湿度、照度、気圧及びCO2濃度の情報を検出するセンサー
左側から、リコージャパン専務執行役員 太田謙治氏、リコー Energy Harvesting事業センター所長 田中哲也氏、
東京都知事 小池百合子氏、JKK 理事長 中井敬三
JKKは、脱炭素社会の実現に向け東京都と連携して、既存集合住宅における太陽光発電設備の設置促進に取組むと共に、既存住宅を建替える際にも、原則、全住棟に太陽光発電設備を設置するなど、再生可能エネルギーの活用を積極的に進めています。
当該検証の対象となる「コーシャハイム向原」では、「ツナガリノマチ向原」をコンセプトに誰もが安全・安心に暮らし続けられるよう地域の拠点としてJKKが団地を再生・整備し、地域交流等を支援しています。交流の場となる屋内の共用部や交流スペースの温度や湿度、換気等の環境の把握・管理は、都度、運営者や利用者の確認・調整を必要としています。
本検証では、ペロブスカイト太陽電池の耐久性等の検証と共に、測定したデータを現地スタッフが持つ端末から確認できるようにし、住宅内の温度、湿度、換気のタイミング等を把握し、管理・運営に有効活用できるかを検証します。
検証期間 | 令和6年3月から令和7年4月まで |
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検証内容 | ・ペロブスカイト太陽電池の発電性能や耐久性等の検証 ・センサー・モニタリングシステムの性能や信頼性の検証 |
使用機材 | ペロブスカイト太陽電池搭載センサー(リコー製) ※ペロブスカイト太陽電池で発電・蓄電し連続動作が可能 |
実施場所 | コーシャハイム向原 7号棟 計5か所 [内訳] ・サービス付き高齢者向け住宅 3か所 ・小規模多機能型居宅介護事業所 1か所 ・屋外テラス 1か所 |
ペロブスカイト太陽電池搭載センサー
所在地 | 板橋区向原3丁目7 |
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アクセス | 東京メトロ「小竹向原」駅 徒歩7分 |
管理開始年 | 平成22年・平成26年 |
戸数/棟数 | 736戸/7棟 |
用途 | 一般賃貸住宅(1号棟から6号棟) 686戸 サービス付き高齢者向け住宅(7号棟) 50戸 【併設施設】 介護事業所、診療所 認可保育所、病後児保育所 地域交流レストランほか |
「コーシャハイム向原」の外観