当公社の「向原住宅団地再生事業」が、
第30回住生活月間功労者国土交通大臣表彰を受賞
当公社が平成19年(2007年)度から取り組んできた「向原団地再生事業」が、第30回住生活月間功労者国土交通大臣表彰を受賞しました。
昭和30年代に供給された32棟840戸の向原住宅を8棟1,019戸へ建替えるとともに、「地域包括ケア」の拠点としてサービス付き高齢者向け住宅(1棟50戸)や高齢者支援施設などを整備し、コーシャハイム向原・コーシャハイム向原ガーデンコートとして再生したことが評価され、受賞となりました。
※国土交通省では、毎年10月を住生活月間と定め、国民の住意識の向上を図り、豊かな住生活を実現するため、総合的な啓発活動を実施しています。また、同省では、住生活月間の一環として、住意識の向上、ゆとりある住生活の実現及び建築物の質向上を図るため、各分野において活躍した個人・団体に対し功労表彰を実施しています。
コーシャハイム向原・コーシャハイム向原ガーデンコート全体写真
約5.6haの広大な敷地を有する向原住宅は、昭和32から34年に建設した32棟840戸の団地型賃貸住宅でした。高度経済成長期における住宅不足の時代に建設した本住宅は、RC造、ダイニングキッチンなど先進的な設備を備え、暮らす人々の活気に満ちた住宅でした。
しかしながら、建設から50年を経過することによる、建物の老朽化や設備水準等の相対的な低下、画一的かつ狭小な間取りと現代の居住ニーズとの乖離が生じていました。また、建替え前の世帯構成は、高齢者世帯が多く、子育て世帯は僅かと、世代の偏りが顕著で、住宅内のコミュニティ活力低下も懸念されており、これら諸課題を解消する団地再生への取組が急務となっていました。
そこで、当公社はかつて活気のあったまちや暮らしやすい住まいを、高齢者、障害者、子育て世帯など、だれもが安全・安心に暮らし続けられるよう、平成19年度から建替え事業に着手しました。従前の32棟840戸を、8棟1,019戸の大規模賃貸住宅や1棟50戸のサービス付き高齢者向け住宅として建替えるとともに、創出用地には高齢者施設や障害者施設の誘致、広域避難場所を整備するなど、住まいだけでなく、福祉や防災機能を強化するまちづくりに取り組み、コーシャハイム向原・コーシャハイム向原ガーデンコートとして再生しました。
平成30年度に竣工した、コーシャハイム向原ガーデンコート。
当住宅一帯が、広域避難場所に指定されていることを踏まえ、防災井戸やマンホールトイレなどを備えており、災害時には一時避難場所にもなります。
サービス付き高齢者向け住宅の他医療・介護施設、子育て支援施設も併設しています。
地域交流スペースを兼ねており、住民同士だけでなく、近隣住民との交流の場にもなっています。
- 住宅名: コーシャハイム向原・コーシャハイム向原ガーデンコート
- 所在地: 東京都板橋区向原3-7ほか
- アクセス:東京メトロ副都心線・有楽町線・西武有楽町線「小竹向原」駅から徒歩4分から8分
住生活月間に関するホームページ
第30回住生活月間功労者表彰 表彰式について
当公社が平成19年(2007年)度から取り組んできた「向原団地再生事業」が、第30回住生活月間功労者国土交通大臣表彰を受賞いたしました。
その表彰式が、10月13日(土曜日)「宇都宮グランドホテル(宇都宮市)」において行われましたのでお知らせいたします。