家とは” 自分だけの空間” として社会からオフラインになる空間でした。しかし、住まいという1 つのことにしても多様化している中で、「ルームツアー」と呼ばれる自分の家を紹介する動画をアップする人たちも現れてきています。より自分という存在を表現する場として、そんな” 趣味人” は発信者として声を上げています。
かつて団地は「生活者の憧れ」でした。当時最先端の住まいは人々を魅了していました。しかし価値観が多様化した今、「生活者の憧れ」とは一体何でしょうか。かつてのような、誰もが憧れるシンボルはないのかもしれませんが価値観の数だけ無数の憧れが潜んでいます。その生活者の中により自分のすきを体現する” 趣味人” がいます。その趣味人は、ルームツアーと呼ばれる自分の住まいを動画で配信している人たちも多く、新たな生活者の憧れを発信し続けています。そんな趣味人にとっての住まいを考え、新たな憧れを生む団地に生まれ変わります。
団地のコミュニティが多世代化するために趣味人が仲介人へ。
一室の限られたスペースの中で趣味人が求める空間を構成する3 つの空間要素
玄関を出て両住戸を往来することで生活が完結する。段差や間仕切りを利用し、ウチとソトの境界を曖昧に。
キッチン
ダイニング
壁面収納
子供部屋
リビング
ワークスペース
壁面収納|主寝室
壁の間|主寝室
『趣味人たちの空間』
東京電機大学 建築学専攻大学院
趣味は、日常や色々な場所を写真に収めたり、自転車やキャンプなどアウトドアなこともよくします。建築の道に進んだきっかけは、小さい頃から一貫してものづくりが好きだったことが大きく、今に至ります。