



一人ひとりが心穏やかにくつろげる
住まいづくりはもちろん、
コミュニティ活性化にも注力している「CALMEST(カーメスト)」。
人と人とのつながりを生み出す
施設やサービス、活動事例について、
コミュニティのきっかけづくりを担う
〈JKK住まいるアシスタント〉の
インタビューを通してお届けします。

あたたかい暮らしに
欠かせない“つながり”
―住まいの先にある
理想の暮らしのために
少子高齢化による世帯規模の縮小、生活様式の多様化など、様々な要因から地域生活における人々の日常的な関わりやふれあいが減少している昨今。JKK東京は、どのような想いでコミュニティづくりをサポートする取り組みやサービスを行なっているのでしょうか。
「お住まいの方の高齢化や単身世帯の増加によって、入居者さま同士の交流が少なくなり、かつてのようなご近所づきあいや地域で支え合うコミュニティ機能の低下が懸念されていました。私たちは東京都の政策連携団体として住まいを提供するだけではなく、その先にある入居者さま一人ひとりのあたたかい暮らしを叶えることこそが重要だと考えています。そこで長期的に持続するコミュニティを生み出すための活動を始めました」
(JKK住まいるアシスタント談、以下省略)

イベントの企画から運営まで担当する
JKK住まいるアシスタント
―心地良い“つながり”を
生み出すサポートを
JKK東京では以前からそうした活動を支援する制度はありましたが、活動をより本格化するために、2021年4月から、コミュニティのきっかけづくりを行う専門スタッフ〈JKK住まいるアシスタント〉を配置。社会福祉士や子育てにまつわるボランティア経験者など、様々な知見を持ったメンバーで構成されています。
「ご高齢の方が孤立してしまったり、子育てについての身近な相談相手が見つからないといった状況を現場で目の当たりにしてきたメンバーが集まっています。だからこそ、人のつながりが少しでも生まれる場をつくりたいという想いが、みんな人一倍強いんです」
「JKK住まいるアシスタント」とは


この場があってよかった。
その一言がチカラに
―“つながり”のきっかけを、
地域とともに
コミュニティのきっかけづくりとは、具体的にどのようなプロセスで行なっているのでしょうか。
「まずは、コミュニティ形成のリソースを持っている自治体や地域包括支援センター等に掛け合って、状況や課題を共有します。そこから、入居者さまや地域のニーズに合った活動を企画・提案して、共同でイベントを開催することが多いですね。また、子育て世帯に向けたイベントを開催する時は、地域の児童館や保育園に相談するなど、目的によって各方面のみなさまにご協力いただきながら進めています」
JKK住まいるアシスタントは、企画から運営まで携わるため、イベントに参加する入居者さまとの距離が近く、実際に話せることがモチベーションになっているそう。
「ある交流イベントを開催した際、“うちの近所でこんな場があってよかった”と声を掛けてくださった方がいて、すごく嬉しかったですね。特に、ご高齢の方は体力の問題でなかなか外に出かけることが難しいという方が多くて。だからこそ、生活圏内で気軽に楽しんで参加できるような場をもっと増やしていけたらと考えています」

イベントは地域の方々とも
ふれあえる貴重な機会に
―持続可能な
コミュニティを目指して
一方で、ただコミュニティのきっかけをつくるだけでは十分ではないと言います。
「イベントのようなきっかけづくりはもちろん重要。ただ、私たちが企画した時だけ人が集まるのではなく、イベントやコミュニティそのものが自走していくようにお手伝いしていきたいですね。参加されたみなさんに“これなら自分たちでも続けていきたい”と思っていただけることが理想なので、これからも参加者のみなさんと二人三脚で着々と取り組んでいきます」

カーメスト桜新町 マルチサロン


リモートワークや読書などで
活用されているワークブース
みんなの日常に
心地よく溶け込む
第3の場所
―暮らしを彩る、
もうひとつの居場所として
カーメストでは、コミュニティ活性化を促す共用施設として〈マルチサロン〉が設けられています。
「建替え前の団地にも、人が集まれる場所として集会所がありました。新たに誕生したカーメストでは、ゆったりくつろげるソファコーナー、仕事や趣味に使えるワークスペース、お子さんが遊べるキッズスペースを設置するなど、集会所としての役割はもちろん、より機能性の高い施設になりました」
実際には、どのように活用されているのでしょうか。
「趣味で集まる方もいれば、ママ友・パパ友が集まってお子さんと一緒にパーティーをしたり、例えて言えば、地域のサークル活動のようなイメージですね。カーメスト桜新町では、初めて〈シェアキッチン〉が設けられたので、これからまた新しい活用方法がみなさんの手によって自然に生まれてくると思います。私たちも、この場所で多様なイベントを企画していきますし、まさにコミュニティづくりに欠かせない空間になりました。おうちでも職場でもない、暮らしに身近な居場所として定着すると嬉しいですね」

小さなお子さんも一緒に
安心してくつろげる空間

ここで暮らしたい。
ずっとそう思って
もらえるように
―カーメストを舞台に、自分たちの手で届ける
賃貸住宅ブランド「CALMEST(カーメスト)」が誕生して以来、カーメストシリーズの新たな住宅が完成した際のお披露目イベントとして開催されている〈ウェルカムパーティー〉。カーメスト桜新町(2024年4月竣工)の当イベントは子育てファミリーを中心に大盛況で、催し物を楽しむたくさんの笑顔で溢れていました。
「エリアの特性や入居世帯の傾向は様々なので、完成したカーメストのニーズに合ったイベントになるように企画を考えています。事前準備から人員の手配、前日の設営、当日の運営から撤収まで、JKK住まいるアシスタントを中心に担当しています。また、入居者さまだけでなく地域に開かれたイベントでもあるので、児童館や保育園の方にも案内チラシを配布するなどの周知活動も行なっています」

子どもたちに大人気のサンドアート
(ウェルカムパーティー)
―お客さまから直接届く声が
やりがいに
手づくりのイベントということもあり、やはりここでも参加者との距離が近く、生の声を直接聞けることがやりがいになっているそう。
「ウェルカムパーティーに参加された方から“ここのカーメストって、まだ入居募集していますか?”というお問い合わせがあって。この日のイベントを通じて、ここに住みたいと思っていただけたみたいで、すごく嬉しかったですね。また、建替え前からこのエリアをよく知っている地元の方がいらっしゃって、“建物も景観もすごく綺麗になったね”というお言葉もいただきました。私たちJKK東京の団地再生事業は、ただ住宅を建替えるだけではなく、コミュニティづくり・住環境づくり・まちづくりにも広く深くつながっているんだという自負を持って、これからも積極的に活動に取り組んでいきます」

東京都交響楽団による演奏会(カーメスト桜新町)


大蔵ふたば保育園の前を通ると
園児たちの元気な声が聞こえてくる

定員100名超の大蔵ふたば保育園
その他、一時預かりなどのサービスも提供
つながることで、
地域の子育て世帯が
ホッとできる空間を
―コミュニティ形成のルーツは、
半世紀以上前から
カーメストシリーズの出発点となったカーメスト大蔵の杜(2022年7月竣工)には〈大蔵ふたば保育園〉が併設されており、園内からはいつも元気いっぱいの子どもたちの声が聞こえてきます。保育園という役割だけにとどまらず、コミュニティのきっかけづくりをサポートする地域との関わりや運営方針、JKK住まいるアシスタントと連携した取り組みについて、園長先生に話を聞きました。
「当園は、旧大蔵住宅(現カーメスト大蔵の杜)の建設当時、入居のために急増した若年世帯の子育てを支援するため、昭和35年に〈大蔵児童館〉として事業を開始しました。大蔵住宅とともに建替えを行い、令和2年から新たな園舎となって現在に至ります。子どもたちの健やかな成長はもちろん、地域コミュニティ形成にも貢献したいという私たちの想いは、実は半世紀以上前から始まっていたんです。その想いは、カーメストの誕生とともに、様々な取り組みとして現在も継承されています」
(大蔵ふたば保育園 園長談、以下省略)

親子で楽しめる人気プログラム
リトミックあそび(子育て支援こあら)
―“つながり”を通して、
地域の子育てを応援したい
JKK住まいるアシスタントとともに企画・運営している人気イベント〈よちよち集まれ遊ぼう広場〉は、カーメスト大蔵の杜に設置されたマルチサロンが会場になっています。
「カーメストにお住まいの方で、主に0歳から2歳のお子さんとその保護者さまを対象にした出張型の遊び広場です。おもちゃづくり体験や大型絵本の読み聞かせなど、親子はもちろん、ご近所の子育てファミリーや保育士さん、みんなで一緒に楽しめるプログラムを用意しています」
園内のスペースを活用した〈子育て支援こあら〉は、地域の子育て中の方々にも開放されています。
「子育てで忙しく、なかなか近くに相談相手が見つからないという方も多いので、まだ保育園を利用していなくても、親子でホッとできたり、気軽に交流できる場になればと思っていて。この場所やイベントを通じて知り合った保護者さまから“ここでママ友・パパ友ができました!”と聞くとすごく嬉しいですね。これからも地域の子育てを応援する活動を続けていきます」
団地が培ってきた
人の“つながり”を
人の手でつなげていく
ご近所さんと挨拶を交わして、
気軽に会話をしたり、時には助け合ったり、
かつては当たり前のように思えていた
日常の価値が見直されています。
私たちは、団地と地域が育んできた
「コミュニティ」というかけがえのない財産を
今度はカーメストという新たなカタチで、
さらに広げて次世代へとつなげていきます。
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